
2012年入社(中途)
社会システム第一部 主任
商学部経営学科
もともとは国際的な仕事がしたいと考えていて「海外へ挑戦するなら手に職をつけた方がいい」と思い、都内で日本語の教師として働いていました。夢に向かって順調に歩みだしたかに思われた矢先、突如日本を襲った未曾有の大災害。3.11東日本大震災です。私は宮城県出身。地元は津波被害を免れたものの、土砂崩れや電気・水道などインフラの停止により甚大な被害を受けました。その頃からです。「世の中のために自分ができることはなんだろう」と考えるようになったのは。そして色々と調べるなか、興味を持ったのが上下水道設備の仕事でした。今の会社を選んだ理由は、とある求人で東芝とタッグを組んでインフラを支えているという紹介文を目にして、ここなら大規模な案件に携わり、より多くの人たちの生活を支えられるかもしれないと思ったのがきっかけ。あとはビジネスパートナーである東芝や官公庁からの信頼も厚い。そんな会社の安定性にも惹かれました。
弊社と古くからお付きあいのある機械(ポンプ)メーカーを担当し、官公庁向け(機場ごとに設計した)東芝製電気設備を販売しています。東芝と一体となって、お客様へ機器の更新提案を行っています。納入後は東芝グループのアフターケアを担当する部門へ引き継ぎ、自身はお客様からの問い合わせ窓口として対応します。官公庁の仕事なので独特の緊張感があります。納入した機器や電気設備は正常に動いて当たり前。浄水場が止まれば水道から水が出なくなり、揚水機場が止まれば農地に水が供給されなくなる。排水機場が止まれば雨水が溢れだし、災害を引き起こす恐れもあります。大変なこともありますが、自らが携わったものが無事に納入され、不具合なく運用してもらっているのを見ると、何倍もの大きなやりがいを実感します。
思い出に残っているのは、入社4年目に担当した某浄水場の案件。その浄水場の歴史においても過去最大級の大規模修繕で、ポンプに付属する電動機を18台納入するというものでした。大変だったのは検査。すべての電動機を、製造した工場で立会検査する必要があり、工場のある長崎に延べ約2ヶ月間も滞在することに。それだけではありません。納入するまでの間は予想外の出来事の連続。納入が完了した時には、思わずお客様とがっちり握手。最後まで走りきったという達成感は、あの時が一番かもしれません。そのお客様とは今でも会えば「あの時はみんな頑張ったよね」なんて当時の話が上がるほど、いい関係性を築くことができました。
※現在はテレワークを推奨しています。
電動機のことはある程度把握できていますが、電気設備となると正直自信はありません。まだまだ勉強すべきことはたくさんあります。入社9年目ながら発展途上中。それくらいこの仕事は奥が深い。ただ逆にいえば成長に限りがないということなので、それはそれで魅力なのかなと。あとはお客様と東芝グループとをつなぐ窓口としての役割も担っているため、不具合状況や引き合い状況をしっかりヒアリングし、正確に伝える能力が求められます。そこも磨いていきたいです。現在、全国を対応させていただいていますが、将来は東北の案件を受注し、地元の人々の暮らしを支えることができたら嬉しいですね。そのためにも今はただひたすら成長あるのみです。